注目される日韓間の防衛上の協力関係強化の動き
戦後の日韓関係は、国交正常化以後も、竹島領土問題をはじめとして、漁業、教科書、慰安婦、日本海呼称問題等々、紛争や対立の種がなくならず、緊 張関係が常態化してきた。それでも、日米韓合同演習、対北朝鮮共同歩調、日中韓協力常設事務局のソウル設置、東アジア大震災救援援助、文化財の韓国への返 還、日韓FTA交渉など協力の場面が次第に拡大してきたことは歓迎すべきことである。
日韓両国は、歴史的な諸問題を抱えつつも、地政学的に利害を共有する部分も少なくなく、本来、安全保障面では「自然的同盟国」の関係にあるといってもおかしくない。とくに近年における中国の台頭により利害関係は一段と増大しているといって良い。
そのような中で、最近になって、両国政府筋より、日韓両国が防衛にかかわる2つの協定(人道援助、災害救援、軍事情報の相互協力に関する「日韓軍事情報包
括保護協定」)および両国が兵器を除く物品や輸送などを融通し、平和維持活動で協力する「物品役務相互提供協定」)が詰めの段階を迎えており、数週間内に
日韓防衛大臣会談が開かれて署名、締結される運びとなっていることが明らかになった。
両国がともに同盟関係を結んでいる米国もここ数年来、日韓間の何らかの軍事上の協力関係が正式に結ばれることを希望してきているといわれ、韓国海軍の哨戒
艦「天安」が2010年3月に北朝鮮から攻撃を受けて沈没したとされた事案が発生後の同年7月、米韓両国が海事合同演習をした際に、米国は日本がオブザー
バーを派遣することを歓迎したという。
ただ、上記2協定の正式署名日はまだ決定しておらず、これら動きが報じられてから、韓国側には、これら協定は、韓国国民感情に適さない上、朝鮮半島の平和
と緊張緩和に何の利益ももたらさないとして、日韓軍事協定締結の論議を中断すべしとの意見もでてきていると報じられているので、注意を要しよう。
(Y. I. )
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1.国際情報センター所長の茂田 宏氏監訳による【インテリジェンス―機密から政策へ】
マーク・M・ローエンタール 著
(慶應義塾大学出版会 http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766418262/)
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8月24日米議会に提出された最新版(2011年版)は、国防省HP(http://www.defense.gov/pubs/pdfs/2011_CMPR_Final.pdf)で御覧になれます。
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